課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営方針

当社グループは、「人生是誠也」を社訓として、「最善の奉仕」をモットーに、「顧客の満足」を使命とすることを企業理念とし、「個人の幸福」「社会の繁栄」「社会への貢献」の三つが一致する経営を追求することを経営基本目標に掲げ、この三つがバランスよく融合する経営を追求し、事業活動を通じて社会的責任を果たしてまいります。

 

(2)経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当社グループは、さらに収益基盤を確固たるものにするため、100年企業に向かって、次の企業像を目指しております。

1)お取引様から最も信頼される、唯一無二のパートナー企業

2)日米中亜の総力結集、経営資源最適化による将来の連結売上高1,000億円企業

3)新規事業へ積極的創出を推進し、起業家精神の溢れる個性的なグローバル企業

これらの経営ビジョンの実現に向け、以下の施策に取組んでおります。引き続き食品関連や部品サービス事業等の成長分野への積極投資を成長戦略として、経営基盤強化のもと株主還元策を強化し、更なる企業価値の向上に努めてまいります。

①UNIQUE SOLUTIONSの探求

・エンジニアリング機能を持った技術商社への変革

・MM(マルカメーカー)会、FMM(フードメーカー)会企業の拡充、また独自の商品群の強化

・直販型営業による対面営業力の強化と、日米中亜四極連携による情報共有

②成長分野への進出、新規事業の推進

・50億円規模のファンドを設立し、M&Aにより継続的かつ積極投資を行う

・食品機械事業の拡大、2022年度売上高50億円を目指す

・EV関連事業の拡大、自動化、無人化推進、AI・IоT関連ビジネスへの進出

③海外売上高比率40%超を目指す

・将来の海外売上高比率55%を目標。米州20%、中国15%、アジア20%を目指す

・海外の非日系企業攻略

④経営体質の強化

・エンジニアリング機能強化による収益力向上。連結営業利益率5%を目指す

・部品サービス事業を強化し、収益力を向上

・連結子会社の管理強化

⑤人材育成の実践

・専門性の高い分野への外部人材の積極登用

・次期経営者プログラムを推進、幹部候補の育成

・ダイバーシティ推進企業

⑥ガバナンス・コンプライアンスの徹底と株主還元策の強化

・内部統制機能の強化

・輸出貿易管理の強化と徹底

・連結配当性向25%~35%を目指す

 

当社グループは、「MARUKA UNIQUE SОLUTIОNS '21 変革と創世 新たな時代の先駆者へ」を新年度のスローガンとしました。お取引様から最も信頼される唯一無二のパートナー企業となることが存在意義であり、マルカのブランド力を更に向上させてまいります。また、現状の仕組み、やり方、考え方、組織、体制を見極めたうえで、新たに再構築を図るDECONSTRUCTIONの発想から全く異なる新しいカタチを創り出す「変革」及び、全く今までにない新しい時代を創り出していく「創世」を常に意識する鋭い感性と大胆な行動力を併せ持つ人材、つまり「新たな時代の先駆者」たらんことを目指してまいります。

 

(3)経営環境

翌連結会計年度の見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染に収束の目処が立っていない国内においては、新年早々に発出された再度の緊急事態宣言により、持ち直し感があった経済環境は厳しいものと予測され、本格的な回復には時間を要するものと考えられます。同様に海外においても、新型コロナウイルス感染の拡大による経済活動への影響に加えて、米中関係の悪化など先行き不透明な状況が続くと予想されます。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

今後、将来の事業環境の変化を見据え、設備投資環境に左右されない安定的に収益が確保できる事業、成長性の高い事業への取組みが重要な経営課題であると考えております。

このような状況の中、当社は持続的な企業価値向上に必要なポートフォリオの最適化、マルカ独自のSOLUTION提案を進めてまいります。

持続的な企業価値向上に必要なポートフォリオの最適化 においては、以下の施策に取り組んでまいります。

①成長性、将来性、安定性の高い事業分野への投資拡大

・M&Aをはじめとする積極的な投資活動の継続

・新市場開拓、各種メーカーとの協業推進

②自動車分野をはじめとする顧客の維持と拡大及び付加価値の高い提案の実践

・電動化、CASE、MaaSに対応し、既存顧客への深耕と新規取引先の開拓を推進

・自動車業界に対するMM(マルカメーカー)会商品の拡販

③食品機械事業拡大によるセグメント化

・ミヤザワ製品の拡販を推進し、2021年度は20億円の売上を目指す

FMM(フードメーカー)会商品の拡販を推進し、2021年度は5億円の取扱高を目指す

④収益性の高い分野での事業拡大(機械販売以外の分野)

・部品サービス事業の強化

・新設子会社を中心としたエンジニアリング機能強化による収益力の向上

マルカ独自のSOLUTION提案 においては、以下の施策に取り組んでまいります。

①独自商品の開発、拡販

・製造子会社、MM(マルカメーカー)会、FMM(フードメーカー)会による独自商品開発

・新設子会社での専用機、自動機等の設計、製作

②技術領域(メーカー機能、エンジニアリング機能)の最大化

・新設子会社のエンジニアリング機能により自動化設備の需要に対応

・エンジニアリング技術の組み合わせと集約で自動化、省力化ニーズに対応

③マルカグループによるシナジー効果の発揮

・製造子会社、MM(マルカメーカー)会、FMM(フードメーカー)会の総力を結集

・製造子会社製品の販売強化

また、経営基盤の強化として当社の新システム稼働による業務フローの見直し及びDX(デジタルトランスフォーメーション)推進による効率化・見える化を促進して、確固たる社内体制を構築してまいります。

これらにより、翌連結会計年度の連結業績予想につきましては、売上高53,000百万円、営業利益1,100百万円、経常利益1,200百万円、親会社株主に帰属する当期純利益900百万円を見込んでおります。

上記予想につきましては、現時点での入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。

なお、為替レートは1USドル103円を前提としております。

 

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