文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末時点において当社グループが判断したものであります。
(会社の経営の基本方針)
当社グループは、「フラットヤーン技術を大事にしながら、常に変革し続け、世のため人のために役立つ会社であろう」を経営理念とし、フラットヤーン関連技術というコアコンピタンスを活かして、顧客のニーズに的確に応えるような製品やサービスを創造し提供していくことを通じて、社会的価値を創造するとともに自らも成長していくことを基本方針といたしております。
(目標とする経営指標)
2019年12月に、「UPGRADE For Next 60」をメインスローガンとし、「技術を、磨く」「製品を、広げる」「市場を、創る」「社員の成長と幸福を、伸ばす」を主要戦略とする中期経営計画を策定いたしましたが、コロナ禍に伴う経営環境の激変を受けて、対面を伴わない営業手法の強化とSDGsを重視した事業の推進を方針に追加し、2020年12月に公表いたしました。
(中長期的な会社の経営戦略)
2019年12月に、「UPGRADE For Next 60」をメインスローガンとする中期経営計画を策定いたしましたが、コロナ禍に伴う経営環境の激変を受けて、2020年12月に基本方針の追加及び数値目標の見直しを行い、さらに2021年12月に数値目標の見直しを行っております。
見直し後の中期経営計画は以下の通りです。
■メインスローガン
UPGRADE For Next 60
これまでの60年をこれからの60年へ繋げるために、
今こそ全てをアップグレードさせるとき。
技術を、製品を、市場を、そして自分自身を。
■基本方針
(1)技術を、磨く
◆ 新素材・要素技術の開発
◆ デザイン工学の導入
◆ 効率化・省人化の推進
(2)製品を、広げる
◆ 防災関連製品の安定供給
◆ 物流資材の機能高度化
◆ 建設・農業関連資材の用途拡大
(3)市場を、創る
◆ 海外展開の推進
◆ 働き方改革のサポート
◆ 健康づくり市場の活性化
◆ プラスチックごみ問題への対応
(4)社員の成長と幸福を、伸ばす
◆ 製造現場の省力化
◆ 子育てサポートの強化とシニア社員の活躍促進
(5)コロナ禍への対応
◆ 新たな営業手法の強化
◆ SDGsを重視した事業の推進
■数値目標(連結、2021年12月見直し後)
(単位:百万円)
|
2020年10月期 |
2021年10月期 |
2022年10月期 |
||
計画 |
実績 |
計画 |
実績 |
計画 |
|
売上高 |
28,300 |
27,231 |
28,000 |
27,705 |
30,150 |
経常利益 |
2,730 |
2,840 |
2,740 |
2,372 |
2,540 |
なお中期経営計画の数値目標未達の要因は、新型コロナウイルス感染症に起因する経済活動の抑制や市場の変化に加え、海上運賃の大幅な高騰による利益圧迫であると判断しております。
これらの要因に対して、引き続き「新たな営業手法の強化」及び「SDGsを重視した事業の推進」に取り組むとともに、海上運賃高騰への対策として、海上輸送を減少させるための海外生産体制見直しを検討しております。
(会社の対処すべき課題)
新型コロナウイルス感染症は、引き続き国内外の経済活動に影響を及ぼしており、原油価格や為替の動向も注視が必要な状況にあります。また、脱炭素に向けた環境問題への取組みや社会のデジタル化にも関心が集まる中、当社としては、予測される事業環境の変化に対応するために、新たな事業運営を進めることが必要と考えております。
このような課題に対処すべく、全社的には「『深化』と『探索』、そして『正しさ』を追求しよう」をスローガンに、既存事業の深化と新たな取組みを探索し、サステナブルな事業活動を進めてまいります。
[合成樹脂加工製品事業]
合成樹脂加工製品事業は、従前からお取引いただくお客様との信頼関係をさらに深化させ再構築いたします。また、新たな事業を起こし、未来の売上を創出することを目的に、事業開発本部を新設いたしました。将来性が見込まれる市場、価値を探索し、新たな基盤づくりを行ってまいります。
製造関連ではIoT化を推進し、国内外の拠点にて、顧客満足を向上させる製品づくりができる環境を整備いたします。
[機械製品事業]
機械製品事業は、さらなる成長を目指し、スピード感を持って、世界的な環境対応への機運を背景とした成長分野(半導体・画面表示器・二次電池・リサイクル)に向けた取組みを行ってまいります。また、引き続き、産学連携を活用した製品力強化にも取り組み、市場・顧客に対し、新たな提案を継続いたします。アフターコロナを念頭に、積極的に海外の展示会に出展することで、より一層の知名度向上に努めてまいります。
[環境問題への対応]
環境を巡る課題にプラスチック製品のメーカーとして対処するため、2021年11月に環境事業推進室を新設し、シートリサイクルなど環境関連事業の企画・技術開発を進めるとともに、環境関連の情報開示のためのデータ収集を行ってまいります。
[笠岡工場(仮称)の建設]
当社の主力製品であるシートの生産拠点として、笠岡工場(仮称)の建設を計画しております。
シートの生産工程のうち、コーティング及び裁断・溶着等の加工工程を集約することにより、生産効率化、生産能力増強及び用途多様化への対応を進めてまいります。
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