研究開発活動

 

5 【研究開発活動】

当連結会計年度の研究開発費の総額は、1,261百万円であります。

当社グループの研究開発活動は、人にとって機能的で、安全・快適な空間創造に貢献するとともに、環境問題に配慮した製品の開発を行うことをモットーに、各事業分野にわたり積極的に研究・開発に取り組んでおります。

 

  当連結会計年度のセグメントごとの主な研究成果は以下のとおりであります。

 

オフィス環境事業

ここ数年間推進されてきた「働き方改革」は、コロナ禍における働き方の急激な変化を受け、なお一層その必要性が増加しております。ニューノーマルな働き方の実践により得られた知見から、具体的な製品開発を通して、ワーカーのこれからの働き方を提案する研究及び開発を行っております。

1.アフターコロナの生産性向上に向け、ワークプレイスのあり方を根本的に見直しました。創造的な仕事に時間を費やすことで企業全体のパフォーマンスを高めるための提案とそれらを実現するためのプロダクトの開発を実施いたしました。センターオフィスのあり方を提案する、人と人が出会い、つながりあう空間を作り出すベンチテーブル“WORK CARRIER”,ABWに適したタスクシーティング“Spher”,アジャイルワークを実現する“SPRINT”、好きな場所で自由に働くことを支援する”モバイルバッテリーOC”を発売いたしました。

2.ワークブースの市場は大きく拡大しておりオフィスのみならず、鉄道、空港、学校、病院、自治体等 パブリックスペースやヘルスケア市場にも拡大しています。製品品揃えを強化し製品性能を向上させて、当社が市場創出したワークブース市場を更に広げております。働き方のデジタルトランスフォーメーションWork x Dもワークプレイスにとどまらずオフィスビル全体のインフラを構築するシステムとして強化いたしました。

3.企業のESG経営を支援する循環型社会の実現を目指した製品開発を実施しております。業界初の廃棄物の発生を最小化する、オカムラのものづくり思想“サーキュラーデザイン”を展開しております。環境素材開発では、国内の廃漁網を再利用した“リネット”の開発、バイオプラスチック由来の3Dプリンタ家具“アップリング”を開発いたしました。これまでの製品開発により、「GOOD DESIGN」や「Indoor Advantage(米国環境基準)」等をはじめとして、国内外で数々のデザインアワードの表彰や環境認証の認定を受けております。

4.そのほか、在宅テレワーク市場向けデスク、椅子“Parabel”の発売、建材市場では、オフィスビルなどの止水対策である電動防水板を発売いたしました。

当事業における研究開発費の金額は、626百万円であります。

 

商環境事業

コロナ禍における消費行動の変化に対応する小売業に向けた店舗設備機器の研究・開発、及び重要な社会課題である省エネルギーや環境・衛生対策、少子高齢化に伴う店舗の省人・省力化を実現するご提案、設備機器の導入に関わる研究・開発を行なっております。

1. 店舗の省エネルギーを実現する冷凍冷蔵ショーケースの研究・開発

2. 冷凍冷蔵ショーケースのエネルギー低減を行うシステムの開発

3. 新型コロナ感染症を予防する店舗備品の開発

4.少子高齢化と働き方の多様化、店舗の生産性向上に貢献する省人化・省力化機器の開発

5.自動化・無人化など「みらい店舗」に関わる研究と設備・システムの開発

当事業における研究開発費の金額は、136百万円であります。

 

物流システム事業

eコマースの急成長による物量増加や慢性的な人手不足で物流効率化のニーズが高まる中、物流倉庫や生産工場における「省力化・省スペース化・スピード化」を追求したマテリアルハンドリングシステム(ハード及びソフトウェア)の研究開発ならびに自社製品に加えて世界の最新技術も取り入れたお客様に最適なソリューションのご提案、導入サポートを行っております。

1.AI・IoT・ロボット技術を応用したマテハンシステムの開発

2.AI搭載ロボットと遠隔操作によるハイブリッド型物流自動化ソリューションの開発

3.高速・高密度収納自動倉庫の開発

4.搬送・仕分け機器の性能向上と品揃え強化

5.物流作業台や設備防護柵の品揃え拡大

6.保守サービスシステムの開発

当事業における研究開発費の金額は、475百万円であります。

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