研究開発活動

5【研究開発活動】

(1) 研究開発活動の体制

当社グループにおける研究開発活動は「生産技術研究所」を設け、専任担当者を置いて研究開発活動にあたっております。

また、店舗のメニュー開発は「リンガーハット商品開発チーム」と、「浜勝商品開発チーム」が担当しております。

「生産技術研究所」においては店舗、工場の設備・機器・システムの研究開発と機器の内製化を推進することにより品質の向上とコストダウン及びノウハウの蓄積を担うべく活動しております。

「商品開発チーム」においては商品戦略を業態別にロードサイド、フードコート、都心ビルインに分け年間商品開発カレンダーに落とし込み、商品コンセプト策定、消費者ニーズ等の調査、試作、役員試食、消費者試食、オペレーション検証と機器開発、自社工場製造ラインテスト及び品質保証チームによる食品衛生チェックを経て、販売を決定する体制をとっております。

ちゃんぽん麺、皿うどん用フライ麺、ぎょうざ、チャーハンをはじめ多くの材料を自社工場で生産するシステムをとり「他社との絶対的な商品の差別化」を図っている当社グループでは、「商品開発チーム」は、素材調達を担当する「購買チーム」及び生産・加工を担当する「生産チーム」と連携して商品開発活動を行っております。

また、販売に際しては、店舗オペレーションマニュアルの作成と周知、店舗責任者への教育・訓練を「トレーニングチーム」と連携して行っております。

 

(2) 研究開発活動の方針

「すべてのお客さまに楽しい食事のひとときを心と技術でつくる」という企業ミッションを達成するために、研究開発におきましては「お客さまに喜んで頂ける研究開発活動を推進する」こと、商品開発におきましては「健康的で高品質な商品を手頃な価格で提供する」ことをその活動基本方針としております。国内にせまる少子高齢化対応、国内外の多様化する消費者ニーズ等、時代の変化、販売拠点の変化に対応、あるいは企業側からの積極的新提案ができるよう、業界動向、消費者調査、来店客調査から得られる情報を活動方針に反映させております。

 

(3) 当連結会計年度における研究開発活動

① 長崎ちゃんぽん事業

 a.ちゃんぽん類の開発

 毎年好評をいただいている季節のグランドメニューの商品をブラッシュアップし、春には「ほたてとあさりのちゃんぽん」、夏には「冷やしちゃんぽん」「梅肉と鶏むね肉の冷やしまぜめん」「冷やしちゃんぽん麻婆茄子」、秋には「かきちゃんぽん」、冬には「柚子香る白菜ちゃんぽん」を展開しました。

また、新たな客層の開拓を目標に「北海道コーンバター味噌」「背脂とんこつしょう油」をブラッシュアップして販売しました。新商品として「鶏白湯の濃厚ちゃんぽん」を販売しました。

次期の販売を目標として「豚ニラちゃんぽん」「牛もつちゃんぽん」「茄子味噌焼ちゃんぽん」のテスト販売を行いました。

 b.定食メニューの開発

定食店舗のお客さま要望に対して「日替わり定食」を開発、販売しました。

 c.テイクアウト需要への取組み

お客さまニーズに応えるために麺以外の商品として「焼肉弁当」「豚肉と野菜炒め弁当」を店舗限定で販売

しました。

 d.食の安全・安心・健康について

食の安全・安心・健康を確保するため、今後も店頭及びホームページにて原産地情報及びアレルギー情報等の開示を積極的に行ってまいります。

上記の結果、当連結会計年度中に長崎ちゃんぽん事業の研究開発に投資した金額は、36,463千円であります。

 

 

② とんかつ事業

 a.とんかつ類の開発

 毎年好評をいただいている季節のグランドメニューを春には「重ねかつ(明太子、チーズ)」、夏には「重ねかつ(梅しそ)」、秋と冬にかけては「かきふらい膳」を盛り合わせの変更とブラッシュアップをおこない販売しました。

 b.新規顧客獲得に向けた商品の開発

 とんかつ以外のニーズを探るために「和風皿うどん」「濵かつのうどん」を開発し、テスト販売を実施しました。

 c.とんかつ大學リニューアルに向けた商品の開発

フードコート業態の米飯ニーズを探るため、提供時間を早くできる丼商品に特化したメニューを開発しました。

上記の結果、当連結会計年度中にとんかつ事業の研究開発に投資した金額は、38,184千円であります。

 

③ セグメントに区分できない基礎研究開発活動

 生産技術研究チーム

 a.画像処理技術を駆使した自動検査設備の開発

 カメラ撮像による賞味期限印字の照合検査装置(OCR)を自社開発・展開し、お客様への安全・安心の向上に努めています。また、画像処理技術にAI判定機能を付加し、外販商品のスープ有無全数検査装置も開発・展開し、品質確保に努めています。

 今後は、AI判定機能を用いて、製品の品質検査(皿うどんの揚げ色など)を開発する予定です。

 b.スマートファクトリー(DX)を視野に入れた、生産設備のIoT化推進

 専門知識を必要としない、対話型プログラムによるIoT化モジュールを用いて、生産設備稼働状況を監視するシステムを開発中です。生産ラインでの実証実験を経てモデルを確立し、順次展開・構築していきます。

 c.3工場設備保全部門との月例会議を通じた、永続する部門機能の追及

 あるべき保全機能について、月例会で論議し、実務者の技能・技術を向上も踏まえた人財育成体系を構築することを目標として、永続する部門機能を追及していきます。

 d.内製技術力の向上

 アルミ構造材を用いた、工程改善のための治工具・設備の内製開発を3工場で展開中です。図面作成による標準化も進め、横展開による改善力の向上について工場を支援していきます。

 e.パラレルリンクロボットによる高速箱詰めの実現

 少子高齢化に伴う人員不足に備えるべく、箱詰め作業の自動化を計画し構想設計中です。

 

以上、当連結会計年度中に研究開発活動へ投資した金額の合計は、各セグメントに区分できない費用24,021千円を含め、98,669千円であります。

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