(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、鉄道事業・不動産事業・観光事業・バス事業・その他事業を営んでおり、経営理念として以下を掲げ、人々の豊かな生活と未来を築くことを目指します。
① お客様に対し、安全でゆとりとやすらぎのある快適なサービスを提供する。
② 沿線地域社会の発展と環境保全に貢献する。
③ これらを実現するため経営資源の充実と経営基盤の強化に全力を傾注する。
その他、経営理念に基づく基本方針として「安全基本方針」「環境経営基本方針」「人材育成基本方針」を定めています。
(2) 目標とする経営指標
株主の皆様からお預かりしております株主資本は、有効に活用させていただいておりますが、現在全社一丸となって収益構造の改善と累積損失の解消に取り組んでいるところであり、目標とする経営指標などにつきましては、安定的に収益が確保できる態勢が確立できた段階で設定したいと存じます。
(3) 中長期的な会社の経営戦略
グループ全社が一丸となり、事業基盤の保持・強化を図りつつ、新たな事業構造の構築に向けた中長期的な戦略として、以下に基づき、具体的な対策を計画・推進してまいります。
① 輸送の安全の確保、安全の提供
② 誇りとやりがいのある、埼玉県北部で一番働きたい会社へ
③ 「花園IC拠点整備プロジェクト」による好機を逃さない施策の確実な実行
④ ICTの積極的な活用
⑤ 安定した収益構造の構築
⑥ 環境の変化に応じた既存事業の見直し
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
感染症流行が想定外に長期化する状況下、公共交通機関が、国民経済を支える大きな礎であることが、強く認識されるようになってきました。鉄道事業を主力とする当社グループは、この使命を果たすべく、「安全・安心・安定」を維持できるよう事業遂行してまいります。
当社グループは、 輸送の安全、無事故無災害の達成を最優先課題としております。このために、継続的な設備の更新・保全とともに、安全教育をはじめとした人材への投資を進めてまいります。また、顧客動向の変化、ニーズの多様化が進む事業環境にありますので、これらに対しても積極的かつ柔軟に対応してまいります。
沿線人口の長期的な減少傾向は当社グループの経営に深刻な影響を及ぼしますが、一方では、ふかや花園駅周辺において深谷市により進められている「花園IC拠点整備プロジェクト」は、今年各施設が順次開業を迎えることから、沿線への交流人口の増加は確実な状況となっています。この環境変化は、鉄道事業、観光事業など、グループ全体に大きなビジネスチャンスをもたらしますので、これを的確にとらえ、適切に対応することで、企業価値のさらなる向上に邁進してまいります。
(5) 新型コロナウイルス感染症対策について
新型コロナウイルス感染症対策については、駅務員をはじめ全従業員のマスク着用、全列車内の抗ウイルス・抗菌加工、車内換気、列車・駅設備等の消毒などを実施し、公共交通事業者としての責務を果たすため、鉄道の運行継続に努めております。
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