研究開発活動

5【研究開発活動】

当社グループの基礎研究、生産性や品質向上のための技術開発、及び新事業展開のための商品開発は、社会基盤システム開発センターを中心とする各技術部門で実施しており、全社事業戦略に基づく開発課題に対し重点的に研究開発活動を行いました。特に、当社が掲げるAAS-DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するための基盤技術として、3次元空間情報をAIにより効率的に生産する生産構造改革や、3次元データの可視化及びリアルとバーチャルを融合させるAR(仮想現実)・MR(複合現実)のシステム開発等に取り組み、成果を上げ始めています。また、大学やパートナー企業とのオープンイノベーション促進により、3次元空間情報技術の向上や各事業独自のDX推進にも精力的に取り組んでおります。

当連結会計年度における研究開発費は355,369千円で、主な研究開発は次のとおりであります。

なお、当社グループは空間情報コンサルタント事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。

 

(研究開発)

(1)主力ソフトウエアの開発・強化

 当社の主力商品の開発では、近年のクラウドサービス化への市場対応力の強化を目的に、次世代Webシステム「ALANDIS+」を開発しております。研究開発では、行政支援サービスにおけるより細かいニーズに対応するため、「ALANDIS+」の追加機能開発、及び業務支援システムの操作性向上開発に取り組みました。また、近年の技術動向や施策動向に対応するため、都市OS等と連携するための機能強化に取り組みました。

(2)3次元空間情報技術の向上

 データ生産性の向上や新しいセンシング技術の事業開拓を目標として、点群データの自動フィルタリングや、点群データの種別(道路、建物、樹木、電線、鉄塔等)を自動認識する深層学習アルゴリズムの開発、AR/MRを利用した可視化・情報共有システムの開発、設備のロボット点検技術の開発、衛星画像を利用したAIによる被災箇所の自動抽出技術、衛星画像の超解像化等の研究開発に取り組みました。

(3)事業関連のDX推進

 5大事業である行政支援、流域マネジメント、エネルギー、道路、森林の各分野、及び環境、鉄道ではアクションプランに則り、事業分野ごとに今後のDXを推進(アセットマネジメント、ALB活用、新たな路面調査手法、3D林内計測手法、水中騒音解析、生産効率化手法検討など)するための研究・開発にも取り組みました。

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