研究開発活動

5【研究開発活動】

 当社グループの研究開発活動の主な内容は、これまで当社グループが培ってきた「スクリーン製造・加工技術」、「スクリーンを使った固体/液体分離技術」、「サンド・コントロール等の取水技術」、「水処理に関する技術」等のコア技術を用いて、既存製品の改良や地下水・海水の取水及び水処理分野で、オンリーワンの技術と新製品の開発を行うことです。

 これらの研究開発活動は、環境プロジェクト部が担当しており、市場ニーズの収集・分析情報を持つ各営業部と連携しながら、新製品・新技術の開発及び既存製品の改良・改善・応用を行い、技術確立、製品化、事業化にスピード感をもって対応できる体制を取っています。

 当連結会計年度の研究開発活動は水関連事業に関する以下のものであり、研究開発費の総額は23,548千円となりました。

 

(1) ケミレスの改良・改善

 浄水場や民間工場における水処理に活用いただいているケミレスに関し、下記3点の改良・改善に取組んでいます。

 ①ケミレス対応領域の拡大:従来であれば対応することが出来なかった水源に対して、敢えて薬品添加を組合せることで、本装置の強みを損なうことなく、その適用領域を広げています。

 ②高濃度アンモニア態窒素の処理:一般のアンモニア態窒素処理は大量の薬品を必要とし処理コストが増大します。当社は溶存酸素供給方法の改善などのケミレス技術改良により、従来品よりも競争力をもった製品の改善に取り組んでいます。

 ③可搬式装置の開発:被災地等においても緊急対応可能な、自助電源搭載型の可搬式装置の開発を行っています。

 

(2) エアシスの改良・改善

 東京都水道局と共同で開発したエアシスの改良・改善に取組んでいます。エアシスは、地下水や河川水に含まれるVOC(有機性化合物質)や遊離炭酸などの汚染物質を除去します。VOCにも様々な種類があり、以前の対象であったTCE(トリクロロエチレン)以外のVOC除去においても、既存技術に対し優位性を持てるよう研究を行いながら装置改良を行っています。

 

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