研究開発活動

5 【研究開発活動】

 当連結会計年度における研究開発費の総額は 2,514 百万円である。内訳としては、「北海道電力」が 2,508 百万円、「その他」が 5 百万円である。なお、「北海道電力」の研究開発費には、北海道電力ネットワーク㈱から委託を受けた研究開発が含まれている。

 ほくでんグループにおける研究開発は、当社の総合研究所が中心となって推進しており、経営計画等に基づいた研究開発を重点的に実施している。当連結会計年度における主な研究開発は次のとおりである。

 

 (1)電力の安定供給とコストダウン

 電力設備の保守効率化・高度化、環境負荷低減を目的に、送配電設備においては、配電用コンクリート柱の中間部劣化診断、難着雪低風圧電線の開発などに関する研究に取り組んでいる。

 加えて、発電設備においては、発電所におけるドローン活用、デジタル化技術を用いた土木設備点検、発電所取水路への付着生物低減対策、発電所脱硝触媒の性能評価などの研究に取り組んでいる。

 

 (2)競争環境への対応

 効率的なエネルギー利用・販売活動支援として、寒冷地型ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)に適用できる先進的空調システムの実証、ESP(エネルギーサービスプロバイダ)事業を目的としたEMS(エネルギーマネジメントシステム)の実用化研究、家庭分野の新たなエネルギーサービス創出に向けた研究などに取り組んでいる。

 

 

 (3)新たな時代の安定供給の実現

 カーボンニュートラルの達成に向けて、VPP(バーチャルパワープラント)モデルに関する調査研究、家畜系バイオガスプラントを活用した地域エネルギーモデルの構築、水素サプライチェーンの事業可能性調査などを実施している。

 

 (4)新たなエネルギーサービスの展開

 地域の課題解決やエリア需要拡大に資する新規事業モデルの創出を目指し、EV利活用モデルの立案、寒冷地に対応した中~小規模植物工場モデルの実証、農業分野における新たな光利用の実用化などに取り組んでいる。

 

 (5)オープンイノベーションの推進

 共創や協働の一層の拡大による迅速な研究開発や事業モデルの実証、地域との接点や信頼の確保、当社や地域課題の解決、ほくでんブランドの醸成を目指している。

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